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無力
2009 / 07 / 20 ( Mon ) 友が町を去った。
ビールが大好きで、生中17杯呑んだ事が自慢だった彼女。 あたしより年下だけど長女でしっかり者で、教えてもらうことも多かった彼女。 ママ友なんてってバカにして、公園にも行かず幼稚園でも親同士の付き合いは極力避けようとしていたあたしに 子供を通じた出会いでも、心を通わせる友達ができるんだって事を教えてくれた、彼女。 「離婚するんだ」 泣きながら絞り出すように言ったその声が、今も耳から離れない。 あたしはバカだ。 なんにも知らず、なんにも気付いてあげられず、呑気にこのままずっと同じ毎日が続くと思ってた。 苦しいよってサインをいっぱい出していたかもしれないのに。 町を出る彼女と子供たちを駅まで送った。 言いたい事、言ってあげたい事、色んな思いがあふれた。 でも、何も言えなかった。 改札口で手を握り合った。 「頑張って」 ようやくそれだけ言う事ができた。 彼女は何も言わずにうなずくと、そのまま振り向く事なくホームへ下りていった。 彼女の決意をその背中に感じ、振り向く事はもう無いと知りながら、見えなくなるまで何度も、何度も手を振った。 知らずに涙がこぼれた。 スポンサーサイト
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